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基本の設定

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枝垂梅 Weeping plum   Salt print     Himalayan black salt 2% +  Citric acid 5%  +     Silver nitrate 15%  No binder Bergger cot 320 Photographic paper negative     8x10 Pinhole photography   ハイライトからシャドーまで紫褐色のトーンが出るようになる。 コントラストや最大濃度も許せる範囲に入ってきた。 私のソルトプリントの基本の設定が出来たようだ。 これをベースにバインダーや調色を今後行っていこう。 ここにはアップしていないが葛のバインダーは色が黒に近くなった。 塩化アンモニウムではもう少し赤紫色に変わるようだが、同じ条件では最大濃度が少し足らない印象。 クエン酸の配合割合でコントラストを調整できるのは操作しやすい。 しかしピンホールカメラと印画紙ネガでは精細度に限界がある。 フィルム選択がしやすい8x10か湿板でそれ以上のサイズかまたはデジタルネガか現在思案中。  

ソルトプリント 今後の予定

ソルトプリント一つにしてもなかなか奥が深い。 まだ理想のプリントは出来ていないが可能な限り近づけていきたい。 今後も引き続きコントラストと最大濃度そして精細度を追い込んでいく。 また印画表面のテクスチャをいろいろ試してみようと思う。 コントラスト調整で最初に必要なことはネガの階調だが、さらに一歩進んでEllie Young氏はPMK現像でグリーンのネガを作っていい結果を残している。これはおそらく可視光や赤外光をカットすることによる効果ではないかと思われる。紫外線に反応するソルトプリントではその違いがどれくらいなものか実験したい。 二クロム酸カリウムの代替え品を検討。 二クロム酸カリウムは強力な酸化剤であり、この代替え品はいろいろな分野で研究されているようだ。比較的安全なものとしてアンモニア水、過酸化水素水のオキシドールで実験する。 またクエン酸の量でコントラストが変化したので適正量を探す。 最大濃度の実験では適正な露光時間、光源による違いなどを検討。 また化学増感において硫黄増感、金増感を検討。 上と重複するが、調色によっても最大濃度が出るので金調色を始め セレン、プラチナ、パラジウムなどで実験する。 支持体選択をはじめゼラチンサイジングや卵白、澱粉、寒天その他のバインダーを検討して精細度やテクスチャの変化を見てみる。

クエン酸によるコントラストの違い

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Contrast difference of by citric acid.  Black salt 2% + Citric acid 4%  Black salt 2% + Citric acid 2%  Black salt 2%  All  Silver nitrate 15%    Photographic paper negative  Exposure time of 3 hours  LED EV value 13 ISO100  Salt print    My house of weeping cherry tree    8x10 Pinhole photography   Himalayan Black Salt  ソルトプリントにおいてコントラストを高くする添加剤は二クロム酸カリウムと なっているが、それは危険な薬品であり、発がん性が確認されている。 乾燥後のダスト吸引がとても危険だという。その代替え品を検討していたが、今回意外な発見があった。 クエン酸は増感作用があるとよく処方に記してある。実験ははクエン酸なし、クエン酸添加2%、クエン酸添加4%で試した。硝酸銀は15%。 結果はクエン酸2%を添加すると増感作用があり暗部濃度が上がった。さらに4%でコントラストが著しく向上した。 塩はヒマラヤブラックソルトを使用した。 これは塩化ナトリウム、塩化アンモニウム、ブラックソルトにそれぞれクエン酸添加でテストした結果ブラックソルトが最も増感効果があり最大濃度が高かったからだ。 各種ミネラルが多く、ソルトプリントに関係ありそうな物質として硫黄成分による硫黄増感、ヨウ素成分によるヨウ化銀生成などを期待した。クエン酸を追加すると薄くなるが、ブラックソルトのみだと硝酸銀との反応でヨウ化銀が出来、乳剤が薄黄色い発色を示す。クエン酸は緩衝作用やキレート作用を持っているそうだが、何か関係があるかもしれない。 しかしクエン酸の量によってコントラストが高くなることは意外であった。今後最適なパーセンテージを詳しく調べてみたい。 また、塩による違いも楽しい作業だ。死海の...

支持体について

個人的にはコットン紙の風合いが好きだが和紙という選択もある。 少なくなったとはいえ日本では和紙の選択となるとかなり広範囲で多岐にわたる。諸外国から見ればうらやましい限りだろう。 和紙のソルトプリントでの問題は毛羽立ちや吸湿性が高いので硝酸銀を多量に含み過ぎてしまう事を実感した。対策は薄い紙を使うか厚口は何らかのサイジングが必要なようだ。市販のインクジェト用コットン紙や和紙で試してみたが、コーティング剤が何なのかわからず、薬品と化学反応してシミを作ったり、コーティング剤が浮き出てしまったりと使えそうもない。また紙のpHはもちろん製造工程での漂白剤の使用や他の薬品も無視できない。 自分のスタンダートな紙を決めたいと思うが、候補としてコットン紙ではBERGGER COT 320 和紙では越前和紙の越前生漉奉書(楮紙)または局紙(三椏紙)などを考えている。素材として魅力のある薄手の雁皮紙は多くの人がトライしてるようだが作業性が相当難しそうなのでキャリアを積み重ねてから試したい。

第2露光と飽和食塩水での定着

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石蕗  Tsuwabuki    Farfugium japonicum   Salt Print    Second exposure in the shade  Saturated salt solution fixer   ソルトプリントの定着液を試していた。 よく使うチオ硫酸アンモニウムのマイフィクサーでは画像が薄くなる。それは薄くなるというより画像が消えていく。 Ellie Young氏のお勧めの定着液はチオ硫酸ナトリウム10%と炭酸ナトリウム2%となっている。(チオ硫酸ナトリウム水溶液単体ではアルカリ性にしないと分解し硫黄が抽出。)彼女の論文では市販の定着液、特に酸性硬膜定着液は同じようにハイライトやミッドトーンの画像が薄く消えることを指摘している。 また、ジョン・ハーシェルがチオ硫酸ナトリウムを定着液として発見する以前、ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットは臭化カリウム、ルイ・ジャック・マンデ・ダゲールは飽和食塩水で定着をしていたという。(この方法では画像は安定しませんが、すぐに消えるという事もないようです。現在試験中) この写真はフォトグラムの手法で露光のち3%の食塩水で洗い。その後濡れたままの印画紙を屋外で第2露光。定着は飽和食塩水で定着し水洗したもの。 Bronzingが発生してしまったが、深い赤とハイライトにラベンダー色が見られる。   Allyson’s Deep Red という名で紹介されている。 THE BOOK OF ALTERNATIVE PHOTOGRAPHIC PROCES SES: 2 nd Edition © CHRISTOPHER JAMES 2008  

ゼラチンベースコーティングと塩化アンモニウム+クエン酸のソルトプリント

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  Paul Franke & Reinhold Heidecke  Salt print   Gelatine-based coating 5% + Ammonium chloride 2%+Citric acid 2%      Photographic paper negative 方法 最初に添加剤を入れないゼラチン5% 溶液を紙に下地として塗工 乾燥 塩化アンモニウム2% + クエン酸2%溶液を塗布 乾燥 硝酸銀15%溶液を塗布 乾燥 露光  LED EV値 14.5(ISO100)55 分  KentmereRC印画紙をネガに使用。 サイズ 4×5  支持体の紙の目が粗いため鮮明ではないが、コントラストと最大濃度が出てきた。 ゼラチンをベースにコーティングしたことによって、硝酸銀の紙への深い侵入を防げたようだ。  またゼラチンは還元作用を持つ。

ヨウ化カリウム 塩化アンモニウム

硝酸銀に対してヨウ化カリウムで作るヨウ化銀や塩化アンモニウムで作る塩化銀の結果があまり思わしくない。 どちらもヨウ化銀と塩化銀を作る時に副生物として硝酸カリウムや硝酸アンモニウムを作るが、それは強い酸化剤であり、露光時間を極めて長くするもしくは薄い画像しか出ない働きをするようだ。 ちなみに硝酸銀を塗った後水洗してそれらを溶かすと少しは感度が上がるようだが支持体に定着できなかった硝酸銀やハロゲン化銀も流れてしまう。しかしそれは良い結果である場合もありBronzingやムラを無くす。 また塩化アンモニウムにクエン酸を足すと良い結果が出るようだ。 この件は今後の課題としてデータを蓄積しいくことにする。 ソルトプリントマニュアル MECHANISMS OF CONTROLLING COLOUR AND AESTHETIC APPEARANCE OF THE PHOTOGRAPHIC SALT PRINT

ソルトプリント クエン酸 クエン酸ナトリウム追加の効果

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ソルトプリントではよくクエン酸やクエン酸ナトリウムを追加するがその効果を調べてみた。 すべて塩化ナトリウム2%溶液を塗った紙に塩化ナトリウム2%のみ、クエン酸追加、クエン酸ナトリウム追加で実験。 露光は晴天直射光2分  結果は 塩化ナトリウムだけの場合よりもクエン酸を足すと濃くなる時間が早い。増感効果。紫褐色に変わる。 クエン酸ナトリウムは色調の変化を起こす。傾向として褐色にシアン色が加わる。濃くなるかはネガで何度か試したが塩化ナトリウムのだけの場合と比べてそう大差はなく色調の変化の方が顕著。   硝酸銀と塩化ナトリウムの化学反応式  AgNO3+NaCl = AgCl + NaNO3   生成する物質 塩化銀 硝酸ナトリウム   硝酸銀とクエン酸の化学反応式  2 AgNO3 + C6H8O7 = 2 Ag + C5H6O5 + 2 HNO3 + CO2  生成する物質 銀  アセトンジカルボン酸 硝酸 二酸化炭素  硝酸銀とクエン酸ナトリウムの化学反応式   3 AgNO3 + Na3C6H5O7 = Ag3C6H5O7 + 3 NaNO3    生成する物質 クエン酸銀 硝酸ナトリウム  その他の報告例 クエン酸 フォグをなくす効果 

卵白溶液の準備

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Albumen solution アルビュメンプリント用の卵白溶液を作る。 Lサイズ卵10個で350cc 臭化カリウムやヨウ化カリウムを足す調整があるので塩1%と食酢を少し入れている。 今回はミキサーで1分間撹拌 この後ろ過して1週間のエージング memo 卵白の凝固温度 / 主成分のアルブミンは65度から70度だが卵白のトランスフェリンというタンパク質が60度から65度で固まり始める。

ゼラチンの熟成

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Aging of a Gelatin Solution. 湿板写真ではコロジオンの熟成の話は聞くが、ゼラチン乳剤も乾板では熟成させると感光性が増すとのこと。塩化銀や臭化銀が混合されているゼラチン乳剤の熟成は加熱することで出来、32度で7日間、65度で数時間またはアンモニアを加える方法などが研究されている。 ゼラチン溶液は長時間加熱すると加水分解により低分子化が起こり粘度やゼリー強度が低下すると新田ゼラチンのサイトで知る。 これがどう影響してるのかは私には分からないが、イメージとしては 乳剤中の塩化銀やゼラチンの分子が隙間なく配列できるのではないか? 性質が変わるのか?とか根拠もない推測をしてみた。 実際ソルトプリントは意外と精細な描写をする。 Ellie Young氏の作品はアルビュメンやソルトプリントが多いが、その精密感とクオリティーは素晴らしい。彼女の作品を見たからソルトプリントを極めてみたいと思ったほどだ。不鮮明に見えるのは紙のテクスチャが影響しているので塩化物、臭化物、ヨウ化物が入った卵白やゼラチン、澱粉などのバインダーをコーティングする。 さて、ゼラチンの熟成をソルトプリントでも応用してみたく、昨夜7時間加熱してみた。 本来は塩化銀と臭化銀への加熱が感光性を高めているのだが、ゼラチンの変化を見てみたい。 加熱を終えたゼラチンは冷えると固まるが、加熱前より柔くゆるくなっている。 今回のゼラチン溶液 2015/12/10 作成 水150cc   ゼラチン5g  65度まで加熱撹拌 その後ろ過  塩2g  臭化カリウム2g  水を加えて200cc    加熱7時間 参考にしたサイト 六櫻社 新田ゼラチン gold street studios

ソルトプリント 今後の予定

ヨウ化銀の反応 硝酸銀+ヨウ化カリウム   AGNO 3 + KI = AGI + KNO 3   ダゲレオタイプや湿板で使われるヨウ化銀の画像を見ること。 クエン酸ナトリウムの反応 硝酸銀+クエン酸ナトリウム   3 AgNO3 + Na3C6H5O7 = Ag3C6H5O7 + 3 NaNO3  クエン酸銀が出来ている。 効果 として 露光時間の短縮 があるとのこと。 梅酢のクエン酸は塩と結合してクエン酸ナトリウム になっているらしい。 確かに梅酢 を使うと画像が早く出るが、必要な量がわからないので単体の化学薬品を使って見る。   また色も変化するようだ。  塩化アンモニウム の反応 塩化アンモニウム+硝酸銀 NH 4 Cl + AgNO 3 = AgCl + NH 4 NO 3 化学反応式を見る限り塩化ナトリウム と変わらないと思うが、ソルトプリントをする方はよく使ってるので試すこと。 バインダーと支持体の変更 ゼラチン 卵白 ニカワ 葛 寒天など 支持体の紙は当面アーカイバル特性よりシャープネスを優先するため、紙の表面の仕様で選択。

Two Transparent Globe / Gelatin Based Coating

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Two Transparent Globe 8x10 Pinhole Photography Photographic Paper Negative Salt Print Part A 塩 5g 水 250cc ゼラチン 5g Part B 硝酸銀 12g 精製水 100cc 定着液 中外写真薬品 マイフィクサー (ソルトプリントにはこの定着液はお勧めしません。通常のハイポをお使いください。) 硬膜剤  焼ミョウバン 支持体  コットン紙 露光  直射日光 30分 EV値 12(ISO100) ソルトプリントのバインダーにゼラチンを使って見る。 ゼラチンの溶き方はメーカーの説明書の通り。今回はゼライスを使ってみたが、印画紙やフィルムに使うファインケミカル用途用のゼラチンがあるそうだ。 乾燥した後わずかな光沢感は感じるがそれほどでもない。しかし解像度はわずかに上がっている。また硝酸銀を塗る時、コットン紙などは刷毛を何度も繰り返すと紙がめくれてしまうがそれも防止できた。 市販のインクジェットファインプリント紙の表面コートもゼラチンを使ったものが良いという評判。 さらに解像度、コントラスト、最大濃度が欲しい。

Two Transparent Globe

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Two Transparent Globe 8x10 Pinhole Photography Photographic Paper Negative Salt Print 8x10ピンホールカメラに印画紙をネガに使ったソルトプリント。 1.8%塩溶液をベースに12%の硝酸銀を2回コーティング。 露光 日陰1時間 直射日光1時間 支持体 画用紙 直射日光の過露光で画面内左に光沢感のあるBronzing(かぶり; ブロンズ光沢)が現れてしまう。 この写真から2回コーティングの所に現れるのがよく分かる。 コントラスト調整と印画表面のテクスチャーが次の課題で浮かぶ。

ソルトプリント 硝酸銀濃度による差

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露光5分  LED EV値15.5(ISO100) 硝酸銀の濃度を変えて画像濃度の差があるのかを確かめる。 ベースの塩溶液は2%。 左から硝酸銀水溶液を20% 15% 12% 10%と刷毛で塗ってある。 結果は硝酸銀が濃くなる程画像の濃度は高くなる。 しかし20%の濃度ではこの時点で過剰露出による飽和点を超え、Ellie Young氏の言うBronzing(かぶり; ブロンズ光沢)という現象が起きている。 個人的には15%の褐色が美しく感じられたが、最大濃度を求める時は硝酸銀の濃度を濃くする事も試す価値がありそうだ。 参考としたサイト Salt printing: Exposing the print

ソルトプリント 塩濃度による差

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露光5分   LED EV値15.5(ISO100)  露光10分 露光15分後 定着処理 適正な塩溶液の濃度を確かめてみる。 マニュアルには1.5%から 2%とあるが、1%から5%まで1%間隔で塩濃度を変えている。 硝酸銀水溶液は12%。 塩はNaCl 99%以上の食用塩 炭酸マグネシウム添加なし。 すべて精製水を使用。 本来は最大濃度を出すための実験を予想していたが、ムラの原因が分かる結果となった。 塩濃度が高くなるほど硝酸銀との反応が強く周辺は水分が多くなり結果ムラを生じるようだ。 適正な塩濃度はマニュアルの通り1.5%から 2%でいい。 参考にしたサイト A dash of salt Salt printing: Exposing the print

Takako 1990

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白梅酢に臭化カリウムを足す。 塩分濃度と臭化カリウム濃度は1%強位。 水はこの村の水道水だが、硝酸銀は精製水にしないと水道水の塩素と反応して白く濁り塩化銀が沈殿するのでのロスが多くなる。 これまでの写真はすべて水道水を使っている。 漬け込む塩類の溶液は意識してこの村の水を使うが、いろいろな水も試してみようと思う。 通常のフィルム現像でも水によって仕上がりが違うが、ソルトプリントでも違うはずだ。 課題としては、ネガのコントラスト調整だろう。 湿板を使いたいところだがまだ習得していない。 フィルムではRollei ORTHO はコントラストが高いので合うだろう。 印画紙ネガもコントラストが調整出来る。 大判のネガが必要。 11x14インチは欲しいところだ。 デジタルネガはあえて今は使わないつもりだ。 ソルトペーパーネガを作ったが、2時間かけてもハイライトしか露光出来なかった。 現像工程を加えるか、石英レンズでも作らないと単純なソルトプリント用のネガでは無理なようだ。 アイディアとして引き伸ばしの出来るソルトプリントも試しているがまだ掴めていない。 参考資料 Niepceotypy: The Albumen on Glass Negative Process

ソルトプリントの色調の変化 ハロゲン化銀の種類

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  ハロゲン化銀の種類で色調が変わる。  左が塩化銀、右が臭化銀と塩化銀の混合。  クエン酸と塩は自家製の白梅酢(White ume plum vinegar)を代用。  硝酸銀 12%水溶液 白梅酢 2%塩水溶液 臭化カリウム 4%水溶液 支持体 100%コットン紙 露光 LED 5 分 EV値 15.5 ( ISO 100 ) 白梅酢原液の成分 クエン酸3〜4g/100ml 塩20g〜/100ml その他 リンゴ酸 アミノ酸 糖類(フルクトース ・ グルコース) 資料 ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット は塩の濃度による感度の変化及び、臭化カリウムやヨウ化カリウムの使用を試している。 SCULLY & OSTERMAN

12月のテーマ

目的は自分の求める印画紙の作成 多くの魅力的なオルタナティブプロセスがあるが、ソルトプリントとアルビュメンプリントの基本を追求してみる。 良質な印画紙の作成 色調の調整 コントラストの調整 感度の調整 支持体の検討 画像保護 セレン調色、金調色、プラチナ調色、ワックスなど 参考にするサイト A dash of salt

クエン酸について

ソルトプリントは硝酸銀と塩で塩化銀が出来る。 NaCl + AgNO3 → NaNO3 + AgCl そして光に当てると銀が出来る。 AgCl + e−→ Ag + Cl− ここでクエン酸だが、ソルトプリントにはよくクエン酸( Citric Acid )を混ぜている人がいる。 効果はフォグ(クモリ) を無くすという。 硝酸銀とクエン酸の反応式は以下の通り。 2 AgNO 3 + C 6 H 8 O 7 = 2 Ag + C 5 H 6 O 5 + 2 HNO 3 + CO 2 生成する物質 銀 アセトンジカルボン酸 硝酸 二酸化炭素

NaCl + AgNO3

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NaCl + AgNO3 → NaNO3 + AgCl Salted Paper 塩化ナトリウム+硝酸銀水溶液で作る塩化銀の塩漬け紙 バインダーなし 硝酸銀12% 露光 LED 8分 EV値 15.5 ( ISO 100 )

NaCl+KBr+AgNO3

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NaCl + AgNO3 → NaNO3 + AgCl + KBr+AgNO3→KNO3+AgBr  Chlorobromide Paper 塩化ナトリウム+臭化カリウム+硝酸銀水溶液で作る塩化銀と臭化銀の クロロブロマイド紙 バインダーなし 硝酸銀12% 露光 LED 8分 EV値 15.5 ( ISO 100 )

KBr+AgNO3

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KBr+AgNO3→KNO3+AgBr B romide P aper 硝酸銀+臭化カリウム+硝酸銀水溶液で作る臭化銀のブロマイド紙 バインダーなし 硝酸銀12% 露光 LED 8分 EV値 15.5 ( ISO 100 )

Albumen Print

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  Albumen Print  基本的なレシピで作成 卵白1個分 塩ひとつまみ 食酢2滴程 水10cc 硝酸銀12%溶液 露光時間 LED 8分 EV値 15.5 ( ISO 100 ) 方法はいろいろあるようだが、今後の課題は支持体が紙でいいのかという疑問がある。 ゼラチンシルバーバライタプリントでも紙であるがために、汚染や劣化が画像より先に起きることがしばしばある。 アーカイバル処方したところで日本の湿度は高く、カビや虫などの生物劣化の脅威が大きい。 アルビュメンそのものも劣化しやすいものだが、支持体の劣化は生理的に許せない。 紙では和紙やコットンラグが現代ではよく使われるが、その他の支持体も検討していこうと考えている。

実験資料

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Gelatin Silver Glass Print アルビュメンプリントの方法でガラスにゼラチンをバインダーとして試す。 塩とゼラチンのみのバインダーはガラスにうまく付着しなかったが、褐色ではなく黒の発色となる。 クローズアップした画像を記録しておく。 劣化した写真を見るようで個人的には面白い表現の一つになると思える。

Albumen Glass Print

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ガラスに鶏卵紙の乳剤を塗りネガを密着してプリント。 この写真は技術的に成功とは言えないが、初めてのトライだったのでデジタルアーカイブしておく。 写ることはわかったので、今後大きなネガを作る際に役立つだろう。 陽画としての鑑賞にも十分耐えれる。 硝酸銀  12% 露光時間 LED 10分 EV値 15.5 ( ISO 100 )

Albumen PET Negative

卵白PETネガの作成 最近のフィルムはPET(ポリエチレンテレフタラート, polyethyleneterephthalate)の素材をベースにしている。 フジ アクロスのシートフィルムも0.18 mmのPETだが、このシートに昨日作った卵白バインダー液をコートしてみた。 実験はうまく行き、薄膜でコーティングしている。 卵白ガラスネガ(1847~)は湿板ガラスネガ(1851~)よりも少し早くから使われていたようだが、感度が低すぎたため、湿板へ移行している。 しかし、現代では他の選択もありさほど急ぐ必要もないのでこの方法でネガを作ってみたいと思う。 これがうまくいけば、通常のカットホルダーにフィルムを入れる事が出来るし、ガラスのように割れたりしない。 管理もかさばらなくていい。 ゼラチンシルバーPETはもちろん、湿板PETへの応用も考えられるだろう。 以下資料 THE ALBUMEN NEGATIVE PROCESS. Albumen Glass Negative Niepceotypy: The Albumen on Glass Negative Process NEOPAN 100 ACROS (SHEET)

鶏卵紙作り

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Albumen print 卵白2個に塩一摘み、食酢2、3滴、界面活性剤2、3滴。 アバウトに作ってみた。 よく混ぜるがいいという人や混ぜすぎると結合が壊れて良くないという人もいるので今回は後者を選択。 ガーゼでろ過中の卵白バインダー液。 後は26日に硝酸銀が手に入るのでこのままエージングしよう。

目的を見失わないためのメモ

オルタナティブプロセスは楽しい。 それ故プロセスそのものに埋没しがちだ。 しかし、私の目的は私のフィールドで写真を撮ること。 理想に近い媒体を持つこと。 オルタナティブプロセスを学ぶ理由の一つは既成の制約から開放されること。 決められた製品のサイズや、その特性しか利用できないのなら自分で作ろうということ。 フィルムや印画紙がすぐに無くなることはない、しかし不安感があることは事実だ。 メーカーの商品を買う選択以外に自分のオリジナルの乳剤を持つこと。 学びたいプロセス Silver gelatin dry plate Wet plate collodion Salt print Albumen print

銀板ソルトプリント

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変更点 古い定着液に臭化カリウムを追加 露光 LED 30分 チオ硫酸ナトリウム100g/lで定着 感度が向上し正面からでも見える画像になる 。 定着液が使えるので銀板の質感も出てきた。 しかし、画像が出るという反応は面白いが、美しいかと問えば疑問が残る。

Silver plate salt print

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 Silver plate salt print  Process 銅板を酸化アルミニウム(PIKAL)で研磨 銅板を界面活性剤で脱脂 銅板を食酢と塩で清掃 水洗 古い定着液に銀がメッキされるまで投入(今回は1分) 塩水20g/l +臭化カリウム5g/l 溶液に10分浸す 銀メッキ板を乾燥 露光 晴天 1時間45分 水洗 塩水20g/l で定着 乾燥 水洗 乾燥    変更点 銅板を塩と食酢で清掃。 メッキの時間を短くして銀の層を薄くした 。 塩溶液に臭化カリウムを足す。 現像液を使わない。 問題点 チオ硫酸ナトリウムを始め定着液で画像が薄くなる、または消える。

Silver plate salt print

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角度によって見え方が変わる。 正面からはあまり見えない。 Process 銅板を研磨 銅板を脱脂 古い定着液に銀がメッキされるまで投入 20%塩水に1分浸す 銀メッキ板を乾燥 露光 晴天 2時間 水洗 現像液で現像(画像は余り変化しない) 酢酸で停止 20%塩水で定着 水洗 乾燥 Picture varnish glossyで表面コート(写真はノンコート)  見直すポイントだろうが、現像液を使わないとハイライトが消えてしまう。 定着液(チオ硫酸アンモニウム)に入れると画像が消える。

ハロゲン化銀の光化学反応

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昨日から銀板のソルトプリントを実験している。 前回は画像は現れたが、鑑賞に耐えられるのもではないので、改良を進めている。  鮮明に映し出すには素地の銅板の磨き方やハロゲン化銀皮膜の厚さも影響がある事まではわかったが、大きな問題点があり、定着液につけると消えていくのだ。 以下は露光の様子。  昨夜、LEDで2時間の露光でもハロゲン化銀の反応は見られた。 現在、日光にて露光中 やはり2時間ほどでこれくらいの反応が見られる。 おそらく臭化銀であろうが、青や紫から黒へと変化していく。

ガラスの資料

紫外線を透過させるガラス 石英ガラス   ホウケイ酸ガラス

ダゲレオタイプ?ソルトプリント?

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クリックしたら画像は大きくなります。 不思議なものを発明してしまった。 ダゲレオタイプや鶏卵紙に興味を持ち始めているこの頃だが、卵のエージングに2週間もかかるのは待ちきれず、自分なりに出来るだろうと想像して銀板の上に画像を定着させてみた。 銅板を古い定着液の中に入れ、銀メッキさせる。 銀メッキ板に食塩水をかけ乾燥させる。 ネガをガラスで密着して1時間半ほど露光させる。 水洗。 現像液に入れる。 定着液で定着。 水洗。 5.の作業は必要なのかは不明だが、画像は出ました。 銀板のソルトプリントというところでしょうか。 使用したネガ

Jean-Eugène Atget

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Jean- Eugène Atget 1908 何度見ても美しい。 この技法はマスターしよう。

新しいリス現像液

単純な構成の現像液を作っているが、基本的には炭酸ナトリウムとアスコルビン酸だけで現像出来る。 亜硫酸ナトリウムを入れるとシャープになり、臭化カリウムを入れるとカブリ防止になる。 しかし求めているものがプリントにおいてはリスプリントの効果なので炭酸ナトリウムとアスコルビン酸、臭化カリウムの構成が良い結果になるようだ。 一般的な現像には適さないだろうが、長時間の露光を与え15分以上の現像時間を要し、超軟調で色調が褐色系であり荒い画像の再現性はリスプリントに近い。 最大濃度再現のコントロールが今はまだ出来ていないが、それを求めるなら市販薬を使う方が経済的で確実だろう。 これはこれで一つの現像液となるだろう。

Lith Printing Handbook

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Lith Printのハンドブックを製作中。 やはり私は本が好きだ。

そろそろ次のステップ

現像液はオリジナルレシピで身近に手に入る材料で作ることができた。 後は印画紙とフィルム。 目星をつけているのは鶏卵紙だ。 基本原理は卵白のバインダーに塩を入れて硝酸銀を塗り紫外線で感光させること。 紙の上に塗ったら印画紙になるが、バインダーを卵白以外のガラス(または透明なフィルムなど)に接着するものに置き換えるとフィルムになりはしないだろうか。 ...まあ実践で実験してみよう。 memo ナノセルロースの支持体などいいかもしれない。

L-アスコルビン酸フィルム現像液

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炭酸ナトリウムの量を減らし、 炭酸 カリウムで pHを調整したアスコルビン酸現像液 Rollei ortho 25 120 炭酸ナトリウム一水和物20g/l 炭酸カリウム20g/l L-アスコルビン酸4g/l  温度20℃ 現像時間12分    わずかに褐色系のネガだが1EVアンダーのいいネガが出来る。 現像時間の割り出し方はD76 stockでの2倍を目安に出しているが全く当てはまらないフィルムもある。

Coffee+Sodium carbonate monohydrate

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コーヒーと炭酸ナトリウム一水和物での現像 炭酸ナトリウム一水和物40g/l コーヒー25g/l  明室にてFuji Acrosを20℃ 15分現像  褐色のネガ。 温度を30℃に上げると黒に近い濃い褐色。 注意:これは撮影したフィルム現像のデータではありません。 Nescafe Classic Blend

Sodium carbonate monohydrate+Potassium carbonate+L- Ascorbic Acid

炭酸ナトリウム一水和物と炭酸カリウム とアスコルビン酸での現像 炭酸ナトリウム一水和物10g/l 炭酸カリウム10g/l L-アスコルビン酸2g/l このレシピで明室にてFuji Acrosを15分間現像。 褐色系だが濃度の高い現像ができている。 L-アスコルビン酸はフィルム用現像液で1Lあたり1gから2gで十分かもしれない。 注意:これは撮影したフィルム現像のデータではありません。

Potassium carbonate+L- Ascorbic Acid

炭酸カリウム とアスコルビン酸での現像 炭酸カリウム20g/l L-アスコルビン酸10g/l 明室にて印画紙及びフィルムにて褐色に変化。 この組み合わせだけでは薄い画像しか現れないようだが、温黒調のベースとなる組み合わせになるようだ。 注意:これは撮影したフィルム現像のデータではありません。

L-アスコルビン酸フィルム現像液

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上海GP3 をアスコルビン酸現像液で現像をしてみた。   結果は1〜2EVほどアンダーに出る。 写真で一番薄いのが 露出計の値 で、晴天時に ISO 100 f 11 1/125sec. で写してあり+1EV 間隔で段階露光している。 ネガのベース が薄い黄色 になっている。   これは前回なかった が 、今回は前水浴をしなかったからだろう か。 しかし上海GP3 らしく裏紙のインクが写り込んでいる。。     Shanghai G P3 100 120 炭酸ナトリウム一水和物40g/l L-アスコルビン酸10g/l  温度20℃ 現像時間20分

L- Ascorbic Acid Lith Developer

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Takako 1990 L- Ascorbic Acid Lith Developer  炭酸ナトリウム一水和物60g/l 無水亜硫酸ナトリウム10g/l L-アスコルビン酸10g/l 臭化カリウム4g/l 露光時間60秒 現像時間15分 印画紙  Fotokemika Emaks K888-3 セレニウム調色 顔のトーンがよく出ない。

L-アスコルビン酸のアルカリ溶液中での酸化実験

L-アスコルビン酸は酸化するとデヒドロアスコルビン酸に変わり、アルカリ溶液では更に酸化が早い。 とあるところの実験ではアルカリ溶液中では60分後には還元型ビタミンCがなくなるとあった。 これは現像液では致命的であると思ってしまう。 そこで実験。 炭酸ナトリウム飽和水溶液(22g/100ml 20℃)に1gのL-アスコルビン酸を溶解して30分おきに印画紙を入れ最大濃度になるかを試してみる。 現像時間は120秒。 結果は2時間でわずかに黒が出なくなり、2時間半で最大濃度は120秒では出なくなった。 もちろん炭酸ナトリウムを追加しても変わらなく、L-アスコルビン酸を追加したら復活した。 フィルム現像などは安全を考えて1時間くらいの現像液としたほうがいいようだ。 印画紙ではpHを見ながらL-アスコルビン酸を追加していくほうが経済的だろう。

L- Ascorbic Acid Lith Developer

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  Takako 1990  L- Ascorbic Acid Lith Developer     L-アスコルビン酸でリス現像用の現像液を制作している。 通常のリスフィルム現像液にはホルムアルデヒドなどの薬品が使われているのが気になっていた。 まだ未完成だがこの写真の現像液の処方の記録。 炭酸ナトリウム一水和物20g/l 無水亜硫酸ナトリウム10g/l L-アスコルビン酸10g/l 臭化カリウム4g/l +Lithnal B 10cc/l 露光時間60秒 現像時間15分 印画紙  Agfa MCC 118 pHを更にアルカリに調整すればLithnal Bは必要ないだろう。 L-アスコルビン酸現像液の超軟調の描写をもう少し求めてみたい。

Fomabrom Variant IV 123 Velvet / Agfa MCC118

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Fomabrom Variant IV 123 VelvetとAgfa MCC118はよく似た印画紙であるが両方ともセーフライトに関係なくカブリを生じる。 対策として臭化カリウム(ブロムカリ)を中外写真薬品のマイデベロッパーに1対9の希釈にて1リットルに2g.4g.6gを入れて試す。 現像時間は2分と4分で設定。 良い結果が出たのは4gであったが、わずかに目視できるほどのカブリは生じた。 セーフライトを消し全暗でも同じであった。 両方の印画紙ともリスプリントではカブリは生じない。 使用した現像液はフジフィルムのハイリソドール タイプT  配合されている薬品に関係あるのだろう。 リスプリントとしての適性は両印画紙ともによい。 Agfa MCC118 は筋状のムラを生じるタイプの印画紙。 Fomabrom Variant IV 123 Velvet /Lith Print Agfa MCC118 /Lith Print