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有明海の再生を求めて 2018

写真や農を使って求める私の目標はそこに置いている。 有明海への再生アプローチを追求することによって環境改善、環境再生、環境を考えた農業そして人を含めた生物多様性。 いい環境。 つまりバランスのいい、人と自然の生態系がエントロピーを最小にする。 物質だからいつかは崩壊するが、持続可能な時間が長くなる。 1年と7ヶ月ほど農を行い見つめてきた。 長い実践取材だった。 カメラは持たず基本の私の目でいろいろな現象を捉えてきた。 いわゆる農業とは全く違う視点で農を捉え作物を作るに至っている。 ケミカルを使わない。 農薬、化学肥料を使わない。 遺伝子操作の種及び生物農薬を使わない。 殺虫剤や抗生物質の入った動物性肥料を使わない。 それらは前提であり条件だ。 それから先の育成は基本的に作物にとっていい環境を作ったら、人がコントロールするのではなく、植物の力に任せてなるべく人は介入しない。 という在り方で現在は臨んでいる。 それらは少なくとも人が生きられ、生物も多様化でき、水も浄化され、不要な硝酸態チッソも最小になり地下水への農業汚染を防げる。 延いては私の力だけでは微力だが有明海の浄化が進む。 後は拡散、伝播、普及、の必要がある。 これから先が写真の仕事であることは言うまでもない。 さあ。 現在このようなことを考えているが写真においてどういう展開をするのか。 全体の中の一部ではあるが、長い間取り組んだ農をピックアップしたい。 有明海の再生を最も左右するのは実は農業のあり方が全てであるからだ。 視点を農に置く。 以上。

Regeneration of the Ariake Sea

有明海の再生に向けた取り組みで水稲栽培での水の濾過(川の水に含まれる窒素やリンの除去など)と地下水への浸透に関しては日々成果を出している。 写真では2016年にZero Ground Ariake Seaを発表した。 パリでの発表など多くの評価を得たが、しかしそれから2年が経つ。 最近諫早湾がまたざわめいている。 しかし私はしばらくはベーシックに有明海の形を追っていこうと考えている。 人間の攻防にはしばしご遠慮したい。 人間の中に入り込むとどうしても感情が入り込むので冷静な記録をできない自分がいることを知っている。 まだ未熟だ。 しかし未熟さは情熱を得る。 次の閃きを得るまでお待ちください。

写真から環境再生へのアプローチ

例えば環境問題のテーマで取り組んだ場合、写真は写す事しかできないという当たり前の事実がある。写真を見た人がそれを見て何かを感じ環境を大切にしたいと思ってくれたら幸いである。しかし私にはジレンマが生じる。私は直接的に環境を良くしたいからだ。 伝えるだけでなく少しでもいいから環境再生へのアプローチをしたい。 3.4町の所有地があるが田んぼ8反の内3反を完全無農薬、市販の家畜などの動物性肥料を入れないやり方を2017年は実施している。 この田んぼは農業としての収益性が目的ではなく写真のテーマの一つである有明海の再生プロジェクトの一つだ。 私の村の田んぼは熊本県の緑川水系の場所にありその水は有明海に注いでいる。また田んぼから染み入った水は地下水として熊本市方面に湧き出ている。現在わずか3反(2970㎡)であるが今後その面積を拡大していく予定だ。 私はいろいろな農法を見てきたが、その土地の土に化学的な薬品を入れず、綺麗な水を注ぎ、収穫したら光合成で出来たデンプンの実以外は全て土に返し、有効な裏作で土を作るという近代以前の農業ができたら縄文時代後期から自然と人が低エントロピーな方向で成り立っていた事実があるので今は一番安全ではないかと考えている。 土、水、大気だけでなく生物多様性が存続できる環境が大切でありその事が少しでも実現できたら写真家として私は嬉しく思う。