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プルシアンブルーと兎膠のエマルジョン

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  実験目的 感光液の塗布だけではなく他の物質と混合して接着や保存性を向上するための実験。 1回目の実験では膠を使用して感光エマルジョンの作成。   作成 兎膠を24時間水に漬け10%水溶液を作る。サイアノタイプ感光材料を作成後兎膠水溶液を混ぜエマルジョンを作成。 支持体は100%コットンキャンバス を使用。事前に水で洗い親水性を高めるため生乾きの状態で保管のち感光エマルジョンを塗布乾燥。   結果 写真の様に感光し、その後の水洗でも膠は全ては流れていない。ハイライトの部分にも感光液だけ流れ薄く膠が付着している。全体的に膠の色が混じる。   考察 膠との感光エマルジョンが保存性を高めると言う科学的根拠はないが、絵画の世界では基本的なやり方で数百年の実績がある。今回危惧していたエマルジョンを乾燥させた状態で感光するのか。定着作業の水洗いや過酸化水素水で感光膜が流れてしまわないかという初歩的な疑問は解決された。これは感光材の乾燥皮膜の状態で膠と感光液が平面で結合しているためだと思われる。   耐侯試験経過  露天24時間放置。3日間の晴天と雨日1日で画像は消える。褐色の薄い画像が残った。 通常のサイアノタイプよりも対候性は大幅に落ちている。膠とのエマルジョンは失敗と言える。