第2露光と飽和食塩水での定着

石蕗
 Tsuwabuki 
 Farfugium japonicum 
 Salt Print 
 Second exposure in the shade 
Saturated salt solution fixer 

ソルトプリントの定着液を試していた。
よく使うチオ硫酸アンモニウムのマイフィクサーでは画像が薄くなる。それは薄くなるというより画像が消えていく。
Ellie Young氏のお勧めの定着液はチオ硫酸ナトリウム10%と炭酸ナトリウム2%となっている。(チオ硫酸ナトリウム水溶液単体ではアルカリ性にしないと分解し硫黄が抽出。)彼女の論文では市販の定着液、特に酸性硬膜定着液は同じようにハイライトやミッドトーンの画像が薄く消えることを指摘している。
また、ジョン・ハーシェルがチオ硫酸ナトリウムを定着液として発見する以前、ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットは臭化カリウム、ルイ・ジャック・マンデ・ダゲールは飽和食塩水で定着をしていたという。(この方法では画像は安定しませんが、すぐに消えるという事もないようです。現在試験中)
この写真はフォトグラムの手法で露光のち3%の食塩水で洗い。その後濡れたままの印画紙を屋外で第2露光。定着は飽和食塩水で定着し水洗したもの。
Bronzingが発生してしまったが、深い赤とハイライトにラベンダー色が見られる。
 Allyson’s Deep Red という名で紹介されている。

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