支持体について

個人的にはコットン紙の風合いが好きだが和紙という選択もある。
少なくなったとはいえ日本では和紙の選択となるとかなり広範囲で多岐にわたる。諸外国から見ればうらやましい限りだろう。
和紙のソルトプリントでの問題は毛羽立ちや吸湿性が高いので硝酸銀を多量に含み過ぎてしまう事を実感した。対策は薄い紙を使うか厚口は何らかのサイジングが必要なようだ。市販のインクジェト用コットン紙や和紙で試してみたが、コーティング剤が何なのかわからず、薬品と化学反応してシミを作ったり、コーティング剤が浮き出てしまったりと使えそうもない。また紙のpHはもちろん製造工程での漂白剤の使用や他の薬品も無視できない。
自分のスタンダートな紙を決めたいと思うが、候補としてコットン紙ではBERGGER COT 320 和紙では越前和紙の越前生漉奉書(楮紙)または局紙(三椏紙)などを考えている。素材として魅力のある薄手の雁皮紙は多くの人がトライしてるようだが作業性が相当難しそうなのでキャリアを積み重ねてから試したい。

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