L-アスコルビン酸のアルカリ溶液中での酸化実験

L-アスコルビン酸は酸化するとデヒドロアスコルビン酸に変わり、アルカリ溶液では更に酸化が早い。
とあるところの実験ではアルカリ溶液中では60分後には還元型ビタミンCがなくなるとあった。
これは現像液では致命的であると思ってしまう。
そこで実験。
炭酸ナトリウム飽和水溶液(22g/100ml 20℃)に1gのL-アスコルビン酸を溶解して30分おきに印画紙を入れ最大濃度になるかを試してみる。
現像時間は120秒。
結果は2時間でわずかに黒が出なくなり、2時間半で最大濃度は120秒では出なくなった。
もちろん炭酸ナトリウムを追加しても変わらなく、L-アスコルビン酸を追加したら復活した。
フィルム現像などは安全を考えて1時間くらいの現像液としたほうがいいようだ。
印画紙ではpHを見ながらL-アスコルビン酸を追加していくほうが経済的だろう。

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