丸い写真

フレンチランドスケープレンズは構造的に絞りがレンズの前にあるので絞り込んでいくほどイメージサークルが狭くなりこの写真のように丸い写真となる。
通常はこれをトリミングまたは適正なフィルムサイズを使うのだが初期の写真では丸く写したものも多い。
最初に写真画像を作ったジョセフ・ニセフォール・ニエプスのカメラで撮影した写真がある。

また ジャン=ウジェーヌ・アジェの写真もレンズのケラが見えるのが特徴的である。
見せ方の効果やレンズの構造的な研究も大切であるが、本来写真とはレンズが丸いので画像は丸であるという事に着目している。写真は写ったものの周辺が面白いと常々思う。丸く写し出すことによって記録という写真の特性を最大に使える。現在私はトリミングやレンズの選択というセンスの世界をなるべく排除したいと考えている。

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